2008年11月 4日

フィトンチッドとは?

森林浴がすがすがしく感じるのは、フィトンチッド(Phytoncide)の効果によるものであると言われています。  フィトンチッドとはもともとロシア語からきており、フィトンとは「植物」、チッドとは「他の生物を殺す能力を有する」を意味しており、「植物からでる揮発成分は殺菌作用がある」と言うような意味になります。
 フィトンチッドとは植物から発散されるテルペン類等の揮発性物質であり、植物はその生命を維持するため、また自らの成長を促すために、フィトンチッドを幹や葉から大気中に放出しています(森林気相現象)。
 この揮発している状態のテルペン類等を浴びることを森林浴(Ablution with phytoncides)といい、最近ではずいぶんと私たちの中に定着してきています。
 今日、地球上の全植物から放出されるフィトンチッドの量はおよそ一億五千万トンにおよび、それは全世界の工場排煙や自動車排気ガスなどの6倍にも達すると言われています。
 この森林気相現象による森林生態系への自浄作用は、テルペン類が部分酸化する際に現れるマイナスイオン物質の作用であり次のような効果があります。
○害虫忌避
○有害菌の不活性化
○消臭効果
○精神安定効果(リラクゼイション)等
 人類にとってまさに大自然の恵みでもあり、宝と言っても過言ではありません。
 さらに、森林浴はこれらの効果により、次のような優れた医療・美容効果が認められています。
○大脳皮質を活性化し調整力を高める
○高血圧を抑制
○神経系の緩和
○皮膚病・呼吸器系疾患の改善
○アレルギー性疾患の予防、回復等
 また、最近ではヒノキチオールが院内感染を引き起こすMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)への抗菌作用があることが見出されています。
 このように森林浴と密接な関係がある精油(テルペン類)の量は季節により変動していると言われています。図ー1に代表的な針葉樹の月別の精油量を示して いますが、6月から8月にかけてどの樹種も精油量が多く冬は少なくなっています。従って森林内の大気中のテルペン濃度も春から夏にかけて多くなり、空気が が新鮮でおいしいと感じます。
 針葉樹林内のテルペン濃度は季節により数百ppbから数ppmの違いがでています。捕集されるテルペンは、αー、βーピネン、カンフェン、リモネンなどのモノテルペンが主であり、通常はαーピネンの濃度がもっとも高くなっています。
 フィトンチッドの森林内での作用は未だ分からない部分があるにしても、森林の中でほのかににおうテルペンの香りが疲れた体をいやし、安らぎを与え、すがすがしい気分にしてくれるのは確かです。

2008年10月10日

バリアフリー(住宅)とは?

バリアとは「障害」を意味し、バリアフリーとは「障害を排除した」という意味である。従って、バリアフリー住宅とは、床の段差を無くしたり、階段を緩やか にして両側に手すりを付けるなど、高齢者や障害者ができるだけ自立し、安全に住むことができるよう、住宅内の障害を排除した住宅を言う。